住宅ローンは何年間借りるかで、返済も事情は変わってくる。たとえば、住宅金融公庫では、五九歳まで、もし事故や病気、死亡など不測の事態が発生して返済不能に陥った時に、返済を肩代わりしてくれる団体信用生命保険(団信)付きのローンを借りることができる。期間も三〇年と長い。だが、六〇歳になってしまうと、団信付きで借りられないので、同じ三〇年借りるといってもその意味がまったく違ってくるわけだ。五九歳でも団信付きで借りられるが、八九歳まで支払うことになる。年金が六五歳から本格的に支給ということになれば、それ以後の支払いは楽ではない。これが、三〇歳でローンを借りれば、三五年の最長のローンを借りても、年金の支給前にローンの支払いが終わる。金利四%で、三〇年と三五年返済では、月々の返済額が、一〇〇万円に付き、三四七円違う。つまり、二〇〇〇万円借りれば、その二〇倍の七〇〇〇円の違いが出てくることになる。このように支払能力のあるうちにローンの支払いが終わり、しかも三五年という長い間に、団体信用生命保険が使えるのであれば、もっとも理想的だといえよう。
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