「なんだか詐欺にあったみたい。こんなにお金がかかるなんて思いもしなかった」と語るのは最近、ローコスト住宅を建築したEさん(40歳)。「安くて、品質のいいものを」を標傍したローコスト住宅は、坪単価あたりの建築価格が安いのが売りだ。この「坪単価」で計算するというのは不動産業界の「常識」だ。さまざまな物件ごとの個別の事情や、面積の大小を計算に入れずに、一坪あたりにかかる土地、建物のコストを算出することで、他の物件との比較がたやすくなるというわけだ。坪単価の相場は都内であれば木造で70万円、RC(鉄筋コンクリート)構造で100万円といったところだ。追加注文は別料金。いったいいくらかかるのか?「最初の業者は、木造の標準仕様ならこれまで坪40万円で引き受けているという。ところが、話をよく聞いてみると、坪単価の元となる床面積が建築確認申請の床面積ではなく、縁側やバルコニーを含めた水増しした面積で計算していたのです」(Eさん)この業者の安さのカラクリに気がついたEさんは再検討し、標準仕様、坪50万円の別の業者と契約をすることにした。ところが……。「今度はこの標準仕様というのがくせ者で、ごく基本的なプランしかない。「それ以上追加注文をすると、別途料金がかかる」と言われて、見積書を再提出してもらったら、坪70万円になっていた。せっかくローコスト住宅にしようと思っていたのに相場並みになってしまった。このまま建設を続けていたら、いったいいくらになるのだろうか」(Eさん)付帯工事やオプションが高く、結果的に割高になる、こうしたローコスト住宅のトラブルが相次いでいる。注意が必要だ。
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