負担の大きい入居者のお宅訪問

2011.10.07

入居者のお宅訪問は、家を建てたいと考えている人にとって、とても参考になります。暮らしぶりをふくめて、生の声を聞くことができる貴重な機会だからです。ところが住宅を建築した業者の立場からすると、入居者宅訪問はもっとも神経を使うイベントなのです。別に「自社にとって不都合なことを言われたら困る」という意味ではありません。相手の負担が大きいというのが理由です。昔、大手住宅会社に勤務していたころ、自社で建築した自宅にお客様を何度か案内したことがありました。私にとっては仕事の一環であり、自宅を営業に使えるのは大変好都合だったわけですが、準備する妻からしたらたまったものではありません。いくら普段の生活が見たいといっても、散らかったままお客様を迎えるわけにもいかず、掃除などが相当の負担となっていました。最初の1〜2回は気軽に応じてくれたのですが、その後も度重なったため妻から強くクレームを出されてしまいました。また、入居者の希望よりも見たい人の都合を優先せざるを得ないため、日時や日程を決めるのに大変気を使います。実践会のA社では、いろいろ工夫した結果、社員が入居者のお宅を訪問し、インタビューの様子をホームページに載せたり、業者選定から完成入居後の率直な感想をお手紙にしていただき、それをそのまま「先輩たちの家づくり奮闘記」と題して公開させていただいたりしています。もちろん、すべて入居者のご了解を得たうえで行っています。

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